MIJO東京インタビュー

会見者: Fled / Tune ouT Tokyo 翻訳する: Aoi KuriharaKengo Emilio

MIJOはメキシコ出身の多作なテクノプロデューサーであり、マルチインストゥルメンタリストであり、国際的なDJでもある。 彼はこの度Tune ouT Tokyoが企画する神宮前Bonoboのイベント、Sky Diamonds by Lucyで日本初DJセットを披露する。

日本インタビューはBonoboのギャラリースペースにて、MIJOの2時間セットの直前に収録された。 ご協力いただいたBonoboのセイさん、およびスタッフの皆さんに感謝申し上げます。

MIJO東京インタビュー 文: Fled @ BONOBO Gallery で、渋谷区、東京都

今2023年度、MIJOはDUROレーベルから2つのトラック、CUMBRES EPをリリース、Ubbusfakkeb Recirds, Nativo MX, Roam Recordings等からリミックスを4曲、Controlla, Kaput.wav, DUROからシングルを3つ発表している。彼は自宅スタジオが改修中にもかかわらず年末にはさらにEPをもう一枚リリースする予定だ。

MIJOはスタジオが盗難にあっても止まらない音楽製造マシーンであるとともに、前向きで飾らない好青年でもある。まとめると彼は美しい想像性を持った魂で、テクノが好きで、東京で初めてプレイできるのが嬉しいのだ。

MIJO メキシコ、メキシコシティ出身・Correspondant・DURO・Disque-discos

MIJO東京インタビュー

FLED @ TUNE OUT TOKYO: さて、今回のTune ouT Tokyoでは、はるばるメキシコからやってきたMijoをお届けします。

MIJO: (スペイン語で「やあ!」の意味)

こんにちは! 東京へようこそ。 東京でプレーするのは初めてですか。

はい、以前に訪れる計画がありましたが、事情があってフライトを変更しなければなりませんでした。今回、ガールフレンドと一緒に来日が実現し、すべてが完璧です。

素晴らしい!  本日(※取材日)にここbonoboにて開催される<Sky Diamonds (by Lucy)> で 2 時間のセットを予定していますね。. So you’ll be playing your 2-hour set from 2:00 AM at the Sky Diamonds (by Lucy) party (at BONOBO).

はい、何が起こるか楽しみです!

絶対に楽しいはずです。

R今、私がこのイベントに来た時に、誰かが私のトラックの1つをかけていたので私はもうそれを演奏することができません。(笑)

なんと!

でも、大丈夫。

さてそれでは早速、質問をしていきます。あなたはすでに韓国でプレーしたことがありますよね。 五月の野外フェスですか?

はい、The Air Houseという韓国のビーチに近い森の中で行われる野外フェスティバルでプレイしました。

それは私の人生で最高の経験の一つでした。なぜなら、メキシカン・テクノやメキシカン・ディスコが最近広まってきて、それを遠い国のアジアの人々が聴いてくれて興味を持ち、受け入れられていると感じることができたからです。 とても楽しい時間を過ごしました。

それはワイルドですね!私たち東京のお気に入りであるGonnoとHarukaもそのフェスティバルで演奏しました。

それから、メキシコの<Duro>レーベルからリリースしたばかりですね。 そのリリース、リミックスについて教えていただけますか。

<Duro>はメキシコのアーティストやメキシコのテクノ、そしておそらくは国際的なアーティストのリミックスを定期的にリリースしている数少ないレーベルの 1 つです。 そしてメキシコ・サウンドのホームのようなものであり、私たちは一緒に育ったとても良い仲間です。

メキシコ最大のテクノアーティストの 1 人である Theus Magoのリミックスをリリースしたばかりです。 それはとてもクールでした。 あの音が本当に好きなんです。 <Duro>が好きです。

それから、<Disque Discos>という自分のレーベルを持っています。.

メキシコのエレクトロニック・ミュージックには非常に特徴的なサウンドがあり、非常にドライブ的で、ある意味非常にミニマルでパンキッシュなサウンドを持っていると思うので、皆さんに本当に掘り下げてもらいたいレーベルがいくつかあります。

それは、私たちが<Duro>や他の人たちと一緒に作り上げてきたサウンドです。

ええ、<Correspondant>でもリリースしましたよね?

8年か9年前、私は<Correspondant>、<Turbo Recordings>、<Toy Tonics>など、どちらかというとヨーロッパのレーベルからたくさんのリリースをしていました。

そこから私たちはこの種のサウンドを動かし始めました。 それから私たちはメキシコに戻って、自分たちのレーベルを立ち上げて、自分たちのことをやり始めました。

そして今私たちは個人的には、ヨーロッパ最大手のレーベルのレベルに達していると思います。そのレベルの品質の音楽を世に出して、ヨーロッパのトップアーティストと肩を並べることが私たちの目標です。

間違いなく、メキシコから波が来ますね。 おそらくコロナ以前の2018年に、あなたは東京に足跡を残していたことを覚えています。 あなたは<Duro>レーベルからリリースをしていましたね。

I東京でも作品が出ているとは全然知りませんでした。

はい。成功が近づいてきていると感じます。ここ東京で誰かメキシコを代表してくれる人が必要です。

それができたら幸せです。 とても嬉しいです。

メキシコのシーンについて教えていただけますか。 メキシコは大きな国です。トゥルムという街にはビーチがあり大きなパーティーがありますよね。メキシコには大きなパーティーがいくつもあり、多様なシーンだと思います。

それは間違いなくラテンアメリカで最も素晴らしいシーンの一つだと思います。比較すると、もっと南にあるコロンビア、ブラジル、アルゼンチンなどは世界中のアーティストが集まりにくい場所にあります。

その点、メキシコで何が起こっているかというと、世界のアーティスト達のハブのようなものになっているのです。 アメリカやヨーロッパのすべてのアーティストが立ち寄るることができます。 それで、本当に複雑なシーンの醸造が始まりました。 素敵なパーティーやクラブシーンがある都市がおそらく25以上あるでしょう。

トゥルムにはディープハウスというか、ハウス系のシーンがあります。 でも、僕らのサウンドはメキシコらしさがあり、いわゆるダーク・ディスコのようでもあり、シーンで認められてきています。素晴らしいことです。 私はいつも忙しくてメキシコを離れることができませんでした。

DARK DISCO / BEATPORT

私はメキシコシティにあるBar Orienteというクラブでレジデントとして毎月プレイしていて、そこでアンダーグラウンドレイブを始めました。メキシコシティには非常に小さなバーがあったり、 国際的なアーティストによる最高のフェスティバルもあります。 非常に完成度が高く、非常にオープンです。 とても開放的なシーンですね。

いまシティのレイブにいくと、大抵1 つのステージではレゲトン、そしてもう一つのステージではテクノがかかっています。 そしその隣のステージはトラップで、そしてその3つがクロスオーバーをします。

面白いですよ。 それはまさにZ世代的で、誰もが何でもありで、楽しいですね。

それはすばらしい。ここ東京にはDJがたくさんいるんですが、実はプロモーターがいないので、DJは自分で集客しないといけません。熱心なファンしかきません。

古い形ですね。

はい、東京は全員がDJで、ダンサーはあまり多くない。 だから順序が逆なんです。

なるほど。

あなたは、少し前にKORGのシンセサイザーを盗まれたそうですね。

はい、でも心配ないです。

そもそも取り戻せたのでしょうか。何があったのですか。

実は何人かの男たちが私の家に侵入したんです。 彼らは私の機材をすべて持っていってしまいました。 彼らはスピーカーだけを残して、コンピューターなどはすっかり取られてしまいました。

それで実は、日本で新しいシンセサイザーを買うためにお金を貯めたんです。

数時間前に私はここの Five G music technology(シンセサイザーショップ)に行こうと思ったら祝日か何かで閉店していました。

新しい機材が見つかることを願っています。

アマゾン経由で購入しようとしています。 それで、シンセサイザーを 1 つ買うつもりだけど、日本製のシンセサイザーが欲しいから日本を訪れるまで買うのを待とうと思ったのです。

これまで見てきたメキシコとこちらの物価の違いはどうなっているでしょうか。

KORGやROLANDなどの日本のシンセサイザーは、ここではメキシコの半額ですし、新しいモデルもあっていいですね。私はすこし待ってKORGのWavestateを購入するつもりです。 郵送してもらえなそうだったら、すぐにどこかの店舗に探しに行きます。

盗まれたのは悲しい話ではありましたが、それでも私はガールフレンドと一緒に、残っているいくつかの機材を使って音楽を作っていました。私のことは誰にも止められません。

いつもスタジオを利用できますか。メキシコや世界中の友達のようにスタジオにアクセスできるでしょうか。

そうですね、いつもは友達に会いに行き、そこで作業します。 でも、韓国でツアーをしていて釜山でライブをしていたとき、演奏中に自宅の機材が全部なくなった写真が送られてきたので悲しかったです。

それで、日本の次はどこでプレーするつもりですか? どこで公演してるの?

私たちはタイに行くことになると思います。 私たちはタイ中を旅行するつもりです。 私は料理人でもあり、ガールフレンドと一緒に美食プロジェクトもやっています。何というか、食のプロジェクトのようなものです。 私たちはシェフで、彼女がアジアのレシピを基礎にメニューを作ったんです。メキシコとアジアの料理のフュージョンのようなものです。 それで、インスピレーションを得て、新しいレシピなどを入手するためにタイに行くつもりです。

そして戻ってら、おそらくメキシコでプレーし続けるだろうと思います。 ティファナでいくつかのライブがありますね。いつも何かが起こっています。 だから、メキシコに戻ったら、メキシコのパーティーで演奏し続けます。

アーティストとしてはとらえどころのない人物と印象を持ちました。作品はかなり広範囲にわたっています。 今年はすでに9枚のリミックスとEPをリリースしていますよね。

そう思います。 音楽を作り、リミックスを作り、それを人々に送り、その後忘たころに突然次々とリリースされたんです。 いつも何かを発表してます。

日本のシンセサイザーを手に入れたら、やっとMijoとしてのアルバムに取り組んでみたいと思います。今までリミックスしかやってこなかったのですが、オリジナルの曲を集めて発表しようと思っています。それが今のところの私の計画です。

ということは、今年またEPが出るかもしれないということですか。

そうですね、たぶん、フルアルバムを作りたいと思っていますが、今時の人はあまりゆっくり音楽を聴く時間がないので、EPでいいかもしれません。

改めて東京へようこそ。あなたのセットを見るのが本当に楽しみです。 心配しないで、ただ楽しんでください。 それがダンスフロアです。 エネルギーは必ず循環すると確信しています。

ダンスフロアがあり、サウンドがある。 必要なのはそれだけです。

もしかしたらあなたの機材が魔法のように戻ってくるかも知れません。

そう願っていますが、戻らなくても大丈夫です。 東京でプレーできて幸せです。 この経験ができて嬉しいです。 さて、いきましょう。

それではいきましょう。 どうもありがとうございました。

ありがとう!

ー今回はメキシコ・メキシコシティ出身の特別ゲストMijoを迎えて、Sky Diamonds (by Lucy)パーティーが開催されるbonoboのギャラリーからのTune out Tokyo、FledTokyoがお送りしました。

SIERRA MADRE [ MIJO + COLOSSIO コラボレーション ] – CUMBRES EP

DURO – 2023 – デジタルリリース

https://durolabel.bandcamp.com/album/cumbres-incl-esprit-divers-remix

会見者: Fled Tokyo / Tune ouT Tokyo

翻訳する: Aoi KuriharaとKengo Emilio

場所: Bonobo明治神宮前

行事: Sky Diamonds by Lucy @ Bonobo, Tokyo

世界中で予約: [email protected]

Tune ouT Tokyo、ありがとうMIJODURO、せい-さん @ BONOBO, Tokyo.